2009年4月アーカイブ

いにしえの作品に魅力を感じるこの頃

 僕の実家には、祖父や曾おじいさんが明治時代から昭和初期にかけて収集し、とても大切にしていた掛け軸や屏風がありました。幼少の頃から、掛け軸のかかった床の間や屏風のある和室でよく遊び、そこで祖父母と一緒に寝たものです。当時、どなたが書いた作品なのかは、まったく関心がありませんでしたが、子供ながらも、その絵や書がもっている不思議な力を身近に感じながら育ちました。

4月を迎えて考えること

 先週から僕が一番気になっていることは、昨年、南国に帰って行ったツバメが無事にまた戻ってきてくれるかでした。毎日の通勤途中で、空に目を向けてツバメの飛翔を観察していましたが、3月28日に、今年はじめてツバメを目撃することができ、心が躍りました。良かったという安堵感がある一方で、実は悲しい気持ちも襲ってきたのです。というのは、せっかく無事に帰ってきても、昨年と同じ環境はこの半年で失われていて、果たして同じようにツバメが暮らせるかがわからないからです。フィリピンやボルネオから何千キロも懸命に羽ばたいて帰ってきた場所が、もう生息不可能な環境に変わっているのですから、ツバメの気持ちは悲しみでいっぱいであろうと思います。田畑は宅地化され、雑木林は伐採されて工場になっていたりするのです。生きものが生息できる条件は、衣食住が安心してできることですが、今日ある環境には、田畑や雑木林がなくなり、ツバメの餌になる昆虫が減少していること、そしてコンクリート化で土が少なく、巣材がなくなっていること、などの理由で、ツバメは生息できないのです。本当に残念で悲しいことです。

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