2008年11月アーカイブ
ウエルネスを再考する会に参加して
 僕は先日、金沢医科大学で開催された第7回の「音楽とウエルネスの学際的融合に関する研究会」で幸いにも講演する機会に恵まれました。今日、人々は、一生涯を健康の中で全うしたいと願っていることは周知の事実です。したがって、この健康な状態をいかに持続させていくかが、社会の大きなテーマにもなっています。僕自身は、その健康な状態を持続させていく身体の有様あるいは健康に優しい生活環境そのものを「ウエルネスな状態」と考えています。この研究会では、社会とウエルネスについて考察することができ、たいへん意義のある参加となりました。
花粉症の増加を心配する
 僕は高校時代の生物の授業の中で、植物の花粉がどのように花の「やく」という部分で生じるのか、またその花粉は雌ずいの柱頭という部位に付着すると、花粉管を伸ばし、卵細胞と合体して受精卵となり、最終的に胚へと育っていくということを学んだ記憶があります。当時の僕は、植物の花粉は単に植物にとっては雄の生殖細胞にすぎないと考えていたので、その花粉が今日のアレルギー反応を引き起こすことなど、夢にも思ってはいませんでした。
癌の増加を日々憂う
 僕は長い間、なぜ正常に機能している細胞が、ある日突然、暴走して無限に増殖していくのかが理解できないでいました。というのは、生物学の知識では、例えば、傷が生じて、その傷口が新しい細胞によって治癒すると、もう傷口の細胞の分裂はストップして、無限には増殖しないからです。そして、「なぜ正常細胞は分裂をストップできるのか」、そのメカニズムが解明でき、そこに関与する因子が判明すれば、癌細胞などの無限に増殖した細胞の増殖を人為的にストップできるのではないかと常々考えていました。
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