2008年7月アーカイブ

予防医学と未病医学の大切さを考える

 毎日猛暑が続き、普段健康な方でさえも、どこか身体に不調を感じているのではないでしょうか。さて、今年の4月から国は「未病対策」を前面に打ち出し、国民が病気にならないようにするにはどうしたらよいか、について真剣に考えるようになりました。多くの人にとって「未病」ということばは、あまり馴染みがないかもしれません。未病ということばは、約2000年も前の中国・後漢時代に記された最古の医学書である「黄帝内経」(こうていだいけい))の中に「聖人は已病(いびょう)を治さず、未病を治す」という文章の中で使用されています。つまり、最高位の医者は、未病という「病気になる手前の状態」の人を健康に戻すというのです。病気になってからでは遅すぎるので、発病する前に手を打つことが大切であることを説いているのです。僕は、この概念が今日とても重要であると考えています。

蓮がプレゼントしてくれた真心に心から感謝

 僕がはじめて蓮の生命力を知ったのは、中学1年生のときです。当時の国語の教科書に、大賀一郎博士が千葉市の落合遺跡で今から2000年も前の弥生時代後期のものと推定された蓮の実を発見し、それを発芽させることに成功したことが記述されていたのです。この蓮は一般的に「大賀ハス」と呼ばれ、現在、全国あちこちで栽培されているのはご承知の通りです。その他にも、中尊寺の金色堂須弥壇から発見された約800年も前の蓮の実が、同じように発芽したことは有名なお話です。当時僕は、蓮の実がこれほど長い長いあいだ、なぜ生きられたのかについて不思議でなりませんでした。

ロハス的生き方を再考した1日

 地球規模の環境破壊については、毎日のように新聞やテレビなどのニュースで取り上げられています。この環境破壊の延長線上として、地球温暖化も含めて、大気汚染や水質汚染、そして土壌の汚染などによって、人類そのものの生存が可能か否かが議論されるようになりました。僕個人としても、心配のあまり、奇跡的な確率で生命が誕生したこの美しい緑の地球を、どのように破壊から守っていけばよいのかを真剣に考える日が多くなってきました。

ツバメの巣立ちに思うこと

 今住んでいる狭山市に、今年、ツバメが南国から戻ってきたのは、4月2日のことでした。正確にいうと、今年初めて僕がツバメを狭山市で観察した日です。僕はここ12年間、自宅のある狭山から大学に通う通勤路に、どのくらいの数のツバメが繁殖しているのかを、ずっと観察してきました。幼い頃、実家のある松本では、どこの家の軒先にもツバメの巣があったもので、身近に親ツバメが子育てする場面や子ツバメの成長を見ることができ、親鳥の熱心な子育てに感動したものです。

餌を待つ4羽の雛ツバメ.jpg

患者さん中心の音楽療法を考えた1日

 僕は今から15年ほど前に、「音楽が人間の健康を支える生体機能にどんな影響を及ぼすか」について興味を抱き、自分の専門分野である免疫学の視点で研究を始めました。その理由は、もし音楽の中にそのような力があるとしたら、21世紀における予防医学や未病医学においても音楽は大きな意味をもつと考えたからです。ご存じのように、音という空気の振動は波動として耳から聴覚神経を経て入力されるばかりではありません。その空気振動はさらに60兆個もあると言われている全身の細胞に直接衝突して、細胞内のおよそ85%も占める水環境にさまざまな影響をもたらしているに違いありません。

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